この特性は全人口の15〜20%に見られます。
病気と呼ぶにはあまりに多すぎる数です。
ただ、私たちの周りにいる多数派の人たち(HSPでない人たち)にはうまく理解してもらえなかっただけなのです。
実際生物学者たちは、この特性を、ほとんど、あるいはすべての動物に存在することを発見していました。
ショウジョウバエから魚・犬・猫・馬そして霊長類に至るまで。
つまりこの特性は、行動を起こす前に注意深くなるという、生き残るための戦略のうちのあるタイプの表れなのです。
実際、HSPの脳は、他の人たちの脳とすこし異なる働き方をします。
これは、あなたの脳がより深く情報を処理し、それについて深く考えることが大きな理由です。
ですから仮にあなたが眼鏡をかけていたとしても、かけていない人たちよりも多くのことに気がつくでしょう。
あなたがあらゆることに気がつくということは、当然強いレベルの物事、複雑で、混乱していて、
新しく経験するようなことに長い時間さらされた時、圧倒されてしまうことにつながなります。
HSPは新しい状況に入る前に注意深くなる傾向を持っていることから、しばしば”内気”だと言われてきました。
しかし、内気とは後天的なもので、生まれつきのものではありません。
実際、HSPのうち30%は外向的です。
それまでたびたび内向的と誤ったレッテルを貼られてきたのにもかかわらずです。
他にも、引っ込み思案、怖がり、神経質などと呼ばれてきました。
HSPの中にはそのような態度をとる人もいます。
しかし、そうふるまってしまうのは、生まれつきのせいではなく、また基本的な特性でもないのです。
敏感であることに価値を置かない文化(国)では、HSPは低い自尊心を持ってしまう傾向があります。
周囲から「気にしすぎる」と言われるので、自分を普通とは違うと感じてしまうのです。
The Highly Sensitive Person - japaneseより抜粋
HSP研究の第一人者、アーロン博士によると、偉大な人の中に多くのHSPがいると言うことです。
アーロン博士による「真の」HSP有名人
ジョージ・ワシントン アメリカ合衆国大統領
ロバート・F・ケネディ アメリカ合衆国大統領
イングマール・ベルイマン 映画監督
ライナー・マリア・リルケ 詩人
カール・ユング 心理学者
テレサ・デ・アビラ 神秘主義者
エレノア・ルーズベルト アメリカ合衆国大統領夫人
エミリー・ディキンソン 詩人
カミーユ・クローデル 彫刻家
ジェーン・オースティン 作家
ブロンテ姉妹 作家
マリア・ギンブタス 考古学者
【P子が思うこと】
感受性が鋭く繊細なことは、一種の「能力」だとP子は思います。
なぜなら、多くの人が感じ取れないことを感じ取っているのですから、これを能力と言わず、何と言うのでしょう。
私が尊敬している心理学者のユングは、感性が鋭いがゆえに、素晴らしい業績を残しました。
他にもHSPの偉人はたくさんいるのです。
それに、繊細なことそれ自体は、別にいけないことでも何でもありません。
その証拠に、繊細なこと、感受性が強いことを
「いけないこと」だと勝手に決め付けて繊細な人を苦しめてくるのは
繊細でない人たちばかりだからです。
これは良く分かっていない人たちが、自分たちと違う、という理由だけで否定しているだけに過ぎません。
つまり繊細でない人たちは、自分たちの「鈍さ」を肯定するために、
そして「もしかしたら自分たちのほうが劣っているのではないか」という不安を打ち消すために
彼らと違うものをもっている人たちを否定しているだけなのかもしれないのです。
繊細なこと、感受性が強いことそれ自体は、欠点でも悪いことでもないのです。
あえて言うならば、繊細なことを「上手に活かしていない」「有効活用していない」ということが欠点かもしれないと私は思っています。
なぜなら感受性の強さ、繊細さを、有効活用していれば、それが世の中の役に立っていれば、
それは「素晴らしい才能」として、認められるからです。
繊細なこと、感受性が強いことの意味をよくわかっていない人たちが、無責任に言うことを真に受けて、
自分の個性や能力を否定してしまうか
自分に与えられたものを肯定し、それを「才能」と呼ばれるまでに磨き、高め続けていくかは、
まったく、ご本人の考え方次第、行動次第だと思います。
「自己診断テストだけでHSPと判断していいのかな?」と考える方ももちろんいらっしゃるだろうと思います。
いろんな考え方があるとは思いますが、私は以下のように考えています。
詳細は以下記事をお読み下さい。
◆自己診断テストだけでHSPと判断していいのか